― Do you know me? Do you know who am I? ー Finally where I want to be.. 90年代NYヘイトクライムを乗り越え、愛を求めた二人の女性の物語。 韓国系アメリカ人であるダイアナ・ソンが描いた、あらゆる人種・セクシュアリティ・階級が交錯する物語。舞台は多様性の街・ニューヨーク。 キャリアウーマンとして安定した生活を送りつつも現状にどこか疑念を抱くキャリー、自分に誇れる仕事をするために田舎からニューヨークに移住したサラ。育ちや環境、価値観がまるで異なる二人だが、些細なことがきっかけで親交を深めていく。しかしある日二人は凄惨な事件の当事者となる。 事件の真相究明を強いられる現在と、二人が親密になっていく過去とが交互に描かれていくなかで、あらゆる人間関係が複雑に変化していく。 あの夜起こったことの真実とは?二人の抱える思いとは? 1998年にNYの“今”を描いた作品は2023年日本の“今”にどう映るのか……。